CS課 野村正洋 義肢装具士


自己紹介をお願いします。



北海道工業大学(現:北海道科学大学)を卒業後に洛北義肢に入社しました。北海道札幌市出身です。4年生のときの臨床実習がきっかけで入社しました。今年で入社11年目になり、10年のパスも修了し、今では多くの部下の管理・教育や指導を行う立場にあります。臨床では大学病院の担当が多く、その中でも小児整形や脊椎外来を主に担当しています。



10年のパスウェイが導入されたときの第一印象を教えてください。



10年のパスウェイが導入されたときは、やるべきことが定まった、自分の力を傾注することが決まったという印象でした。導入時は3年目だったと思います。ようやく基礎の基礎を身に着けて周りを見る余裕が少し生まれてきたころでした。周りを見渡すと先輩方がその人なりのやり方でキャリアを積み上げていました。私は色々なものを見ると迷ってしまう人間なので、これから社会人として義肢装具士としてどのように進んでいけば良いか考えられなくなっていました。そんなときに、この時期にはこれを、この時期までにはこれをやるということを10年のパスウェイで明示されたことで、迷わずに取り組めるようになりました。我々の評価もパスウェイと直結してくれることを会社が約束してくれたので、さらに迷う余地はなくなりました。



10年で経験したことを教えてください。



2015年に日本義肢装具士協会学術大会で初めて学会発表を行いました。翌年、日本リハビリテーション医学学術集会にてポスター発表を行いました。この頃から大学病院で脊椎外来や小児整形外来の担当をし始めます。2017年に日本義肢装具学会研修セミナーにて「小児整形外科の装具療法」、その翌年には日本義肢装具士協会中部日本支部セミナーにて「ボストンブレ―スの治療原則と治療の実際」の講師を務めました。これらの経験を活かして2017,18年に広島国際大学の側彎症の講義を担当しました。学会発表やセミナーの準備を通じて、自らの専門性を少しずつ高めていくことができたと感じています。


パスウェイで難しかったこと、楽しかったこと、嬉しかったことは何ですか?



10年のパスウェイでは後輩の指導も含まれています。特に難しいと感じたことは、後輩の抄録の添削です。指導する立場になり、症例のことを知らないといけない、関連文献や引用も正しいか確認しないといけない、伝えるときに指導する人の人柄を理解して相手が理解してくれるように伝えなければいけない、自分のやり方と異なる方法も受け入れなければならないなど、色々と難しかったです。ただ、発表の後にお手伝いした同僚のやりきった顔や、発表後すぐに「次、これどうですか?」と意欲的に相談してもらうと、一緒にやり遂げて、とても良かったと思います。ハードルを一つ越えると、次に同じことをするのは容易になるのだと、成長した姿は頼もしく見え、間近で一緒に成長できたことは、指導者としてとても嬉しい気持ちになります。



パスウェイを通じて義肢装具士や社会人として成長を実感できたことを教えてください。



10年たった今、臨床で医師から信頼してもらえるようになったこと、同僚にアドバイスできるようになったことが、とても嬉しいことです。自分の担当病院でなくても、医師や同僚から装具の設計について相談を受ける機会が増えました。そのようなときは、装具のことに加えて大学病院のスタンダードな治療方法なども一緒にお伝えするようにしています。頼っていただけることはとても嬉しいことですが、私自身も、もっともっとたくさんのことを知らなければいけないと感じています。専門の学会に参加するなど、常日頃から最新の情報を身に着けることを欠かさないようになったことは10年で成長できた点の1つだと感じています。


10年のパスを終了した今、目標や将来像など教えてください。



これまでの10年間は会社や先輩方、病院スタッフから大変学びやすい環境を与えていただいて成長することができたと感じています。挫けそうになったときに、自分を奮い立たせることができたのは社内外に自分が憧れる方々や手を差し伸べてくださる方々がいたからです。これからは私自身が後輩や同僚に憧れてもらえる人になっていきたいです。


お世話になった方々にご恩をお返しすることは、その方々のほうが、私よりももっともっと素晴らしい方々なので難しいですが、お世話になったこと、教えていただいたことを、周囲の人に伝えていくことはできると思います。自分が関わる人が少しでも成長できるように引っ張っていく義肢装具士になっていきたいと思います。


これからパスウェイを歩む人たちにアドバイスをお願いします。



皆さんもご自分の将来に迷うことや日々の業務に手一杯になることがあると思います。そんなときにパスウェイを思い出して、今の自分が行っている努力が正しいかどうか見返してほしいと思います。パスウェイは正しく成長するための道標です。まずは自分に一番近い目標に向かって進んでいく、出来そうになれば次の目標に向かって準備していく、それを繰り返して皆さんも立派な義肢装具士に成長してほしいと思います。