1. 側わん症ってなに?

側わん(側彎、側弯)とは 体の前あるいは後ろから見た時に、脊柱(せきちゅう、背骨のこと)が曲がっている状態のことを言います。 一口に側わんといっても実際には いろいろな種類の側わん があるのですが、 一般に側わん症といえば、成長期や思春期に多発する 「特発性側弯症」(とくはつせいそくわんしょう) のことを指します。 特発性とは「原因がわからない」という意味です。 発症原因はいまだにはっきりとはしていませんが、 何らかの要因から、成長期や思春期に脊柱が曲がってしまう症状を「特発性側弯症」と呼んでいます。 <患者様ページ「側わん症ってなに?」のコーナー>では、この 「特発性側弯症」(とくはつせいそくわんしょう) に関して一般の方にもわかりやすく説明したいと思います。
正常な脊柱と側わんした脊柱
正常な脊柱(左側の図)を身体の前または後ろから見ると、 首から骨盤までほとんど真っ直ぐな状態になります。 脊柱(せきちゅう)とは、簡単に言えば背骨のことで、たくさんの椎骨(ついこつ)が、 椎間板とよばれるゼリー状の物質(一種の軟骨)を挟んで柱状につながっています。 図のとおり、脊柱は、24個の椎骨【7コの頚椎(けいつい)、12コの胸椎(きょうつい)、 5コの腰椎(ようつい) 】から構成されています。

右側の画像は典型的な特発性側弯症の方のレントゲン写真です。 脊柱の腰椎部分(下半分)が逆Cの字にカーブしているのがよくわかります。
正常な脊柱を横から見た場合 は、頚椎は前方(前わん)、胸椎は後方(後わん)、 腰椎は前方(前わん)にそれぞれ適度にわん曲し、 全体としてなだらかなS字を描くような状態になっています。

胸椎が異常に強く後方にわん曲してしまう後わん症や、 腰椎が異常に強く前方にわん曲してしまう前わん症などの疾患もあります。
胸椎は、肋骨と共に胸郭(きょうかく)を形成して、心臓や肺などの重要な臓器を保護しています。
骨格イラスト画像は、 iris-iris 様サイトよりお借りしました
レントゲン写真画像は(株)洛北義肢に帰属します
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